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今月のピックアップ書籍  ★副作用は止められないこわいクスリ化学薬品には副作用はつきもの★
ピックアップ書籍こわいクスリ

クスリの副作用とは?
クスリ(薬)は後ろから読むとリスクとなりますように、薬はすなわち諸刃の剣といえ毒性のない薬は存在しないといわれています。
一般に病気の治療という目的に沿って表れる作用を主作用といい、伴って表れる目的外の作用を副作用とよんでいます。副作用というリスクがあっても、そのリスクをこえるメリットがある場合に薬は投与されます。このあたりの裁量が、いわゆる医師のさじ加減なのです。
つまり、医師は何らかの副作用が引き起こされるのは承知の上で、なお余るメリットを求め副作用の予測の範囲内で薬を投与するのです。時により体質や飲み合わせで薬の副作用が増大する場合もあります。

よく効くクスリはリスクも大きい
アメリカの三倍から四倍、ヨーロッパのおよそ二倍と薬を多用している日本ですが、さらになを毎年のように新薬が開発され登場しています。
「薬」は草冠に「楽」と書きます。もともとは病気の時に草根木皮(植物)を飲み、楽を得たという意味によるのだそうです。
薬学は、薬草の中のある種の成分に効果を見つけてはその成分を科学的に合成し、より有効的な薬として用いることで発展を続けてきました。しかしながら、よく切れる刀ほど危険性も大であるように一部の成分だけを科学的に合成した薬品には、未知物質である故の副作用が必ずついて回ります。
天然物そのままの形で薬草を使っていた時には、その成分の副作用はある程度抑えられていました。つまり緩衝作用(対立するものの間の不和・衝突をやわらげること)をもっていた薬草成分が化学薬品にはないので、その分よく効く薬には大きなリスクも避け難いのです。

クスリには必ず副作用がある
薬理学的に言えば、薬は生体のすべての機構に合目的的に働くものではありえません。適用を誤ると副作用を起こして、毒に転じる半面をもっているのです。
つまり、薬の主作用と副作用は切り離すことができませんし、副作用が絶無で安全な薬には偽薬(プラセーボ)以上の作用は期待できないともいえましょう。薬の主な副作用としては胃痛や嘔吐、下痢、発熱などの急性症状やアレルギー症状などがよく知られています。
また、すべての薬は肝臓で分解解毒されて腎臓から排泄されるので長い間、薬を服用していると肝臓や腎臓に障害をもたらす可能性が少なくありません。その他には鎮痛剤や解熱剤、抗生物質は胃・十二指腸潰瘍を発症させたり造血臓器を傷めて貧血、白血球の減少、血小板減少などのマイナスを招きます。
また、アレルギーや風邪の薬(抗ヒスタミン剤)の服用で鼻水は止まりますが、眠くなるという症状も表れ運転手や大事な仕事のある人は困るのです。このように、個人個人の薬に対する反応の違いによって副作用が出る場合がありますし、まれに生死に関わる副作用につながってしまうこともあるのです。

慢性病はクスリでは治らない
日本人の薬好きに欧米の人々は驚きます。1回に10種類以上の薬を飲み、そのせいで胃がいっぱいになって食欲がないと訴えるお年寄りもいるくらいで何のための薬かと不思議に思うことがあります。今日、私たちの健康を害しているいろいろな病気は病原体には関係のない病気も多いのです。
つまりはガンや心臓病、糖尿病、アレルギー性疾患などの慢性病は患者自身の体質の悪さや生活習慣に原因する病いなのですから、病原体を除いて病気を治すという方法はまったくナンセンスなのです。体質を良くする薬はありませんし今後も発見されそうにありません。
薬は化学薬品で人体にとっては本質的に異物だからです。化学薬品は程度の差こそあれ副作用を避けることは難しいので連用すると障害を招いたり、むしろ根治の妨げになります。いわゆる慢性病の治療については薬は漫然と連用しないほうが良いと考えます。

子供のクスリの副作用
現在、薬は約3万種類以上あると言われており年々増え続けています。
病気の治療という目的に沿って表れる作用を主作用といい、目的に反して表れる体に都合の悪い作用を副作用とよんでいます。薬は病気を治したり不快な症状を改善してくれますが、本来人間の体にとっては異物でありその使い方や使う量、使う人の体質などによって体に有害な副作用をもたらします。
子供がよくかかる病気に小児喘息があります。アレルギー体質の乳幼児は風邪をひくとゼーゼー、ヒューヒューと息を吐くたびに音をたてます。汽笛の音に似ているので笛性喘息といいます。これはアレルギー性気管支炎なのですが多くの子供は、3歳までには治り5歳から6歳までには風邪をひいても問題はなくなります。気管支喘息に移行するのは1割から2割の子供ですが、思春期まで持ち越してしまうと重症化する事が多いのです。
気管支拡張剤の吸収による応急手当の結果、喘息の発作は一晩で止めることができますがなおも発作が収まらない時は抗アレルギー剤を使います。抗アレルギー剤の副作用として不眠、頭痛、悪心、嘔吐、めまい、食欲不振、倦怠感、口が渇く症状などが起こることがあります。
また、小児てんかん剤の副作用については歯肉が盛り上がってくるので乱杭歯になる恐れがある他、眠気、だるさ、ふらつきが起こることもあります。抗てんかん剤は、頻度はそう高くありませんが長く飲むと肝臓を傷めることもあります。
子供のひきつけというのは、乳幼児が発熱して起こす発作性のけいれんのことで生後6ヵ月から5歳までに多くみられます。ひきつけを起こしている子供に対する口からの投薬は、余りおすすめできませんので使いやすく効果的でもある座薬を使う事です。注射は即効性がありますが副作用としてピリン系に過敏な子供は、ショック症状を起こしますので注意が必要です。解熱剤の投与は多くても1日に3回までで3回以上は与えてはいけません。医師の指示を受ける事です。

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ガンのクスリの副作用
生涯で2人に1人がガンにかかると報告されています。そして、抗ガン剤は約110種類も使われているのです。
ガンの薬は一般的に作用の激しいものですから、副作用のマイナスも強いことが多いのです。したがってガンの縮小が期待できる分、生体もさまざまな副作用で弱ってしまうことになります。
抗ガン剤による主作用が強い分、副作用による患者の苦しみも並大抵のものではありません。抗ガン剤の副作用によって生死を分けることも稀ではありません。
副作用にはアレルギー反応や喀血、発熱、肺障害、ショック症状、過敏症状、出血、粘膜障害、胃腸障害、皮膚障害、だるさ、頭痛、脱毛、めまい、血管痛など多くのことがあります。個人差があり、なかには副作用があまり出ずピンピンしている人もたまにはいますが重く出る人が多いのも事実です。重く出た場合には、薬を変えたり副作用を抑える薬を使用したりします。しかし、統計的にみると抗ガン剤の延命効果は満足できる域にあるとはいえず、服薬について更なる努力が求められています。

統合失調症のクスリの副作用
統合失調症とは、10代から40代くらいまでの比較的若い世代に起きやすく約100人に1人の割合でかかる病気です。統合失調症は、突然発症することもあれば数日から数週間かけて発症することもあります。
多くの場合、仕事、対人関係、生活において障害が起こるほどの重度症状が生じます。データ的に統合失調症の20%はなかなか治りにくいことがわかっています。
統合失調症を含めた精神病の原因のひとつに、脳のドーパミンをコントロールする因子が増えドーパミンが脳の中に過剰に増えていることがわかっています。薬に対しても反応がにぶいのですが、この20%の中には規則的に通院しないためにそうなる患者も多いと考えられます。
統合失調症の薬にも当然、副作用があり手がふるえるなど筋肉がスムーズに働かなくなります。また、目がチカチカすることや肝臓を傷めることがありますので、血液を検査し肝臓の状態を常にチェックすることも重要なことです。

脳疾患のクスリの副作用
脳疾患の最大の敵は高血圧、心臓病、肥満です。脳卒中になりやすい人のイメージは60歳以上の高血圧症の人で、心臓が悪く太った心機能低下の人を思い浮かべればよいと思います。
予防の最大のポイントは、高血圧対策になります。脳梗塞は脳の血管が狭くなったり、塞がって動脈硬化を起こし酸素や栄養がそこから先に流れないために起こります。症状は出ませんが脳に小さな梗塞がある人が少なくないので、加齢に従い定期的な検査が必要です。
脳出血は、脳の動脈が破れて脳の中に出血するとこが原因です。くも膜下出血は、脳の動脈に瘤があったり生まれつき血管に奇形のある人の奇形部分が破裂し脳を包んでいる、くも膜と軟膜の間の脳脊髄液に血液がどっと流れ込んで起こる病気です。
これら脳疾患の薬の副作用としては食欲不振、胃部不快感、腹痛、吐き気、眠気、不眠、興奮、はいかい、発疹、肝・腎臓障害、貧血、白血球減少などが起こることがあります。

狭心症、心筋梗塞のクスリの副作用
心臓病でこわいことは、知らない間に進行していて急に発症することです。心臓の筋肉は冠状動脈から血液を送られて活動していす。
この冠状動脈が動脈硬化を起こし血の流れが悪くなれば、心筋が必要とする酸素や栄養素が不足します。そのようなときに、体を激しく動かしたり精神的なストレスがかかれば酸素消費量が急増するために心筋が必要とするだけの酸素が流れてきません。一時的な血流不足に陥り胸骨にドンと痛みが走ります。これを労作性狭心症といいます。
心筋梗塞は、心臓の冠状動脈にできた動脈硬化部分に血がつまって(血栓)、血流はそこから先に行けなくなります。血流が流れてこなくなった心筋は壊死し命が危うくなります。急性の心筋梗塞では、死亡率は20%強にものぼるこわい病気です。狭心症、心筋梗塞のある人はお酒は厳禁です。
これら狭心症、心筋梗塞の薬の副作用としては、めまいや顔面紅潮、頭痛、脳貧血などが確認されており、また血圧低下も招いたりします。

エピローグ
化学薬品というものは、もともと自然界に存在しないもので人体にとっては異物ですから有害な作用があるのはむしろ当然のことです。
本文では原稿枚数の関係で病気の種類とその薬の副作用をすべてのべることはできませんでしたが、まだまだこれはほんの一例にすぎません。ガンを治すはずの抗ガン剤には、数ある薬の中でも一番強い発ガン性がありますし喘息の発作やリウマチの激痛などにも劇的に効くステロイド剤も長く使用すると様々な副作用のオンパレードです。
アメリカでは、薬による副作用で毎年10万人以上の人が亡くなっていると報告されています。また入院患者の7%(約15人に1人)が薬による深刻な副作用を経験していることも明らかになっています。ほとんどの病気に使われている薬には必ず副作用があるということを認識して慎重に、かしこく利用することが大切です。

今月のピックアップ書籍  ★ストレス防御タンパク質HSP(ヒートショックプロテイン)健康に導く万能物質の正体★
ピックアップ書籍こわいクスリ

HSPとは?
HSP(Heat Shock Protein)は、それぞれの英語の頭文字を表し「熱(ヒート)」という「ストレス(ショック)」を与えると増える「タンパク質(プロテイン)」である事が名前の由来となっています。
HSPは1962年に科学者であるリトッサ博士により発見されました。その後の研究でほとんどの生物において作り出すことが出来るタンパク質であり、熱だけでなく様々なストレスによって細胞内に増える事がわかってきました。
現在においてHSPは、その抗ストレス作用から抗ストレスタンパク質と言われており、その他にも自律神経調節作用、睡眠の質の改善、うつ症状の改善、記憶力・集中力の改善、脳の老化予防、認知機能の改善、免疫力の向上、ガンの予防、内臓機能の向上、抗炎症作用、ダイエット作用、メタボの改善、美容効果等々、数々の疾患に対する予防・治療効果が期待される注目すべき物質なのです。

現代人はストレスにさらされている
現代を生きている私達にとって、ストレスを感じずに生活する事など到底ありえない事です。「ストレスで夜も眠れない」、「試験のストレスで口内炎ができた」、「上司に対してストレスを感じる」、「都会生活での移動は電車に乗るだけでストレスを感じる」等、「ストレス」という言葉を使った会話を日常的に行なっています。
本来ストレスとは「体に何らかの力や物質が加わり歪みが生じている、すなわち体が良くない方向に変化している状態」を表し、ストレスを受けた結果起こるのが病気であることから「全ての病気の原因はストレスである」と言ってもいいくらいです。
ストレスには多くの種類がありますが大きく分けると、①物理的ストレス(放射線、紫外線、騒音、高熱、低温、高圧、低圧等によるもの)、②科学的ストレス(毒、酸、アルカリ、活性酸素等によるもの)、③生物学的ストレス(ウィルス、細菌、炎症等によるもの)、④精神的ストレス(うつ、恐怖、不安、孤独、試験等によるもの)に分類されます。

ストレスで増加するHSP
ストレス学説は、カナダのハンス・セリエ博士により樹立されたものです。セリエ博士は、体をストレス状態にする力や物質をストレッサーとしました。
ストレッサーとして、天候、寒暑、痛み、傷、疲労、感染、中毒、睡眠不足、失望、焦燥、驚き、恐怖、悲しみ、精神不安等、要するに心身を刺激するあらゆるものが考えられます。こうしたストレッサーからの刺激を受けた時に体がストレスという状態になります。そして体の中の細胞が強いストレスを受けると、細胞の中のタンパク質が傷つき異常なタンパク質が出来てしまいます。
次の章で詳しく説明しますが、HSPはこうした異常なタンパク質が出来ないように絶えず準備し異常なタンパク質が出来てしまった場合でもこれを修復してくれるのです。さらに、HSPはあまりにもダメージがひどく修復出来ない程の異常なタンパク質を分解してくれます。
つまり、HSPはストレスから私達を守るためにストレスによって増加するというわけです。

HSPのすぐれた働き
HSPのすぐれた働きとして、まずタンパク質の修復と分解作用があります。細胞が強いストレスを受けると細胞内のタンパク質は傷つき、正常な働きをしない異常なタンパク質になることがあります。
その際HSPは、このような異常なタンパク質を正常な働きをするタンパク質に修正し修復不可能な場合は、異常なタンパク質をアミノ酸へと分解するのです。またHSPは、適応的細胞保護を行ないます。
つまり、弱いストレスを受けた細胞の中でHSPが増加し細胞のストレス抵抗性を高めるという働きにより、細胞を適応・保護し細胞は強いストレスを与えられても生き残る事が出来るようになるというわけです。そのためにHSPは、ストレスがない時でもある程度生産され、いつストレスが来てもいいように準備しているわけです。
さらにすぐれた働きとして、HSPは分子シャペロン作用を持っています。シャペロンとは、フランス語で「介添え役」を意味しています。HSPは三つの大きなシャペロン作用、「新しく作られるタンパク質の合成」、「新しく作られたタンパク質を必要な箇所まで運搬」、「役割を終えたタンパク質の分解」という、タンパク質の一生を無事に全うするためのシャペロンの役割も果たしています。

HSPが働く仕組み
私達の体の中のほぼ全ての生命活動はタンパク質で行なわれているわけで、タンパク質が最も重要な物質であるといっても過言ではありません。
タンパク質は20種類のアミノ酸がつながって出来ているひも状のもので、折りたたまれ正しい形になります。正しい形とは、水の中で溶けにくい(疎水的)アミノ酸がお互いに結びつき守り合いながら(疎水結合)なるべく水に接しないように、内側に隠れ水に溶けやすい(親水的)アミノ酸が水に接する外側にある安定した状態のことをいいます。
しかし、アミノ酸分子のつながりはとても弱く様々なストレスにより簡単に切れてしまい、正しい形は崩れ別の形の崩れたタンパク質と集まり固まってしまいます。(タンパク質の変性)HSPは、外側に出て来てしまった疎水的なアミノ酸を他の変性したタンパク質より先に見つけて結びつきタンパク質を変性から守る働きをします。
さらにHSPは、変性したタンパク質を元に戻すという難しい働きも行ないます。そのすぐれた働きの仕組みとして具体的には、変性したものを一旦閉じ込め直す方法、変性したものに取り付いて直す方法、変性したものを穴に通し元のひもの状態に戻してから直す方法等があります。
またHSPを増やす仕組みは、それまでHSPをコピーするタンパク質(転写因子)と結合し活動を休止していたHSPが転写因子から離れ変性したタンパク質と結合し、その結果転写因子が活性化されるというものです。

HSPの効能
HSPの効能については慶應義塾大学薬学部の水島徹教授、修文大学健康栄養学部の伊藤要子教授(元・愛知医科大学医学部准教授)らが報告をしています。その効能について具体的に述べておきますので、ご参考にして下さい。
①抗ストレス作用、②睡眠の質の改善、③うつ症状の改善、④脳の老化予防、⑤認知機能の改善、⑥抗疲労作用、⑦免疫力の向上、⑧活性酸素の消去、⑨内臓機能の向上、⑩美肌を保つ、⑪ダイエット作用、⑫メタボの改善、⑬風邪の予防、⑭腎不全の予防、⑮ガンの予防、⑯放射線障害の予防、⑰シミ・シワの改善、⑱ショックの予防、⑲夏バテの予防、⑳筋肉痛の予防他。

HSPの種類
HSPは、他のタンパク質の介添え役や細胞を保護するといった共通の作用を持ちながら分子量や存在する場所、介添えするタンパク質等が異なることにより細かく分類すると100種類以上もあります。
HSPの主な種類として、HSP104は大きな分子で異常なタンパク質の再生に特徴がありHSP90は人間の細胞では最も量の多いHSPであり他のタンパク質の介添え役として重要な役割を持ち、HSP60は細胞内でエネルギーを生産する小器官であるミトコンドリアへのタンパク質の輸送等を行ない、HSP47はコラーゲン生産に関するHSPであり、HSP32は赤血球中の分子ヘムを分解し抗酸化作用により細胞を保護するHSPで、αクリスタリンは分子量が小さいためスモールHSPとよばれ目の水晶体の高タンパク濃度の維持により水晶体が濁ってしまうのを防いでいます。
そしてHSP70は、細胞を保護する作用がHSPの中で最も強くHSPの代表のようなタンパク質です。本文中で紹介しているHSPの主な働きはHSP70に関するものです。

脳の機能を高めるHSP
私達の記憶力は30歳から40歳をピークにゆっくり低下し加齢と共に物忘れをするようになります。物忘れには年齢相応に起こる生理的な物忘れと、認知症等の病気につながる病的な物忘れとがあります。
病的な物忘れ、つまり認知症には代表的なものにアルツハイマー型、レビー小体型、前頭側頭型、脳血管性認知症があり特にアルツハイマー型は認知症の半数を占めるといわれ脳の記憶に関する部位(頭頂葉・側頭葉等)で、アミロイドというタンパク質が構造異常を起こして凝集・沈着することが原因とされています。しかし現在のところ特効薬は見つかっていません。
タンパク質の構造異常が原因であれば、HSPのタンパク質を修復するという働きにより認知症の進行予防が可能であると考えられHSPの遺伝子を高発現させる研究等も進められています。その他HSPには、神経細胞を保護・修復する働きから神経細胞障害を軽減し睡眠の質の改善や記憶力・集中力を高めるといった脳機能改善効果が認められています。

免疫力を高めるHSP
免疫とHSPはいずれも私達の体を外敵から守ってくれる生体防御システムなのです。免疫は、自分と自分でないもの(抗原)を区別し侵入してきた外敵(抗原)を排除するシステムで外敵それぞれへの作用が特異的に起こりその効果は永久に持続します。
しかし、免疫は免疫を獲得した病気にしか効果はありません。HSPは外敵(ストレス)の種類を問わず、どんな外敵に対しても増加して闘います。つまり、どのようなストレスにより傷ついたタンパク質をも修復してくれるわけです。
また、HSP単独では何の免疫活性もないわけですが免疫細胞であるNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化する等、免疫に働く因子に介添え役のように作用することで免疫力を高めるように働きます。
臨床では、HSPと結合した状態でガン抗原を患者に投与する新しいガンワクチンも開発されつつあります。このようにHSPは免疫を高めるように働くわけですが、効果のある期間は1日から4日間と限られているため継続的にHSPを増やす工夫が必要であるといえます。

HSPを増加させる方法
HSPを増加させる方法としては、温熱療法(ハイパーサーミア)や温泉療法、健康食品等を経口摂取する方法があります。ガン温熱療法でのハイパーサーミアは、局所加温装置により加温部分を2枚の電極板で挟みラジオ波(電磁波)を流し、42度以上・40分程度加温するという方法を用いHSPを増加させます。
特に抗ガン剤との併用では、ガンの転移や浸潤を促進する因子の働きを抑え抗ガン剤への耐性を一部解除し、樹状細胞の働きを高めて免疫力を増強するといった効果が認められています。健康食品においては、βグルカンや近年新たに開発された酵素処理アスパラガス抽出物等があります。
特に酵素処理アスパラガス抽出物にはHSP遺伝子の発現を促す新規物質アスフラールが含まれ、代表的なHSPであるHSP70を誘導する作用のあることがわかってきました。具体的に、酵素処理アスパラガス抽出物には抗ストレス作用としての自律神経調節作用・ストレス軽減効果、快眠作用としての睡眠の質の改善効果、脳機能改善作用としての記憶力改善効果があることがわかり現在最も注目される健康食品素材のひとつとなっています。

健康に導く万能物質HSP
地球上に生命が誕生して以来、約40億年といわれています。その当時から現代にいたるまで、生物は絶え間なく変化する困難な環境、つまりストレスだらけの環境を生き延びてきました。では、生物はストレスにどのように対応し生き残って来たのでしょうか。
それは進化によるのはもちろんですが、ストレスに対して自らを強くする働きによって過酷な環境の変化から自らを守ってきたのです。HSP、つまり抗ストレスタンパク質は現代のストレス社会を生き抜くために私達の体を健康に導く、まさに万能物質なのです。

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